交通事故を起こすと免許の点数に影響が。弁護士に相談することで処分の緩和は可能

自動車を運転していれば誰もが交通事故を引き起こす可能性があります。交通事故を起こしてしまった加害者になった場合、事故の状況によっては免許証の点数に影響がでるといった処分を受けることがあります。ここでは交通事故を起こしたときに受ける処分について解説します。

併せてその処分を緩和させる方法がないのかについても解説していきます。


交通事故を起こすと3つの処分を受けることになる

交通事故を起こした加害者になってしまった場合、大きく分けると3つの責任を負うことになります。1つ目は民事賠償責任という責任です。民事賠償責任があると認められた加害者は被害者に対して被害に応じた損害賠償金を支払わなければいけません。

2つ目の責任は刑事責任です。刑事責任は交通事故によって加害者が被害者に傷を負わせた、あるいは加害者を死亡させてしまった場合に適用されます。刑事責任が認められた加害者には定められた刑事罰が科せられることになります。

3つ目の責任は行政上の責任です。行政上の責任が認められた場合、加害者は行政処分を受けることになります。

行政処分とは

行政処分とは、どのようなペナルティが科せられるのでしょうか。交通事故を起こした場合、加害者が所有している免許証に点数が加算されるというのは車を運転している人ならば誰もが知っていることですが、これが交通事故を引き起こした場合の行政処分になります。

日本の道路交通法では交通事故を起こしたり、何らかの違反を起こした運転者に対しての罰則として「点数制」が導入されています。どれくらいの点数が加算されるかについてはあらかじめ定められていて、危険な行為と判断された場合であればあるほど加算される点数は高くなります。

例えばスピード違反をした場合にも点数が加算されますが、法定速度をオーバーしたのが20キロ未満だった場合は1点の点数が加算されますが、法定速度を50キロ以上オーバーしていると12点も点数が加算されます。

これは20キロ未満の速度超過でほかの車とぶつかったときよりも50キロ超過でほかの車とぶつかったときの方が事故の被害が深刻なものとなるからです。

また、同じような事故が発生した場合でも、加害者と被害者どちらに過失があるのかや、被害者の障害の状況や後遺症によって更に点数が加算されることもあります。加算された点数は少ない点数であれば、免許に点数が加算されて免許証の色がゴールドだった人はブルーに変わるだけですが、ある一定以上の点数が加算された場合は更に重いペナルティが追加されます。

例えば過去に1度も事故を起こしていなかったとしても、6点以上の点数が加算される違反行為や事故を起こした場合は30日間の免許停止処分が下されます。つまり処分が下されてからおよそ1か月間は、免許を所有していないという扱いになるため車の運転をすることができません。

15点以上加算された場合は、免許が1年間取り消しになる上に3年間は免許を取得することが出来なくなります。更に一度でも免許停止や取り消しの処分を受けた場合は、免許証に「前歴」という形で記録され、次に何らかの事故や違反を起こした場合は「前歴」を持っていない人よりも処分が重いものとなります。

ちなみに人身事故を起こした場合はいかなる場合でも何らかの点数が加算されますが、物損事故のみの場合はたとえ他人のものであったとしても民事賠償責任が適用されるのみで免許証の点数が加算されることはありません。

ただし他人の物を壊したり傷つけたりしても報告せずに逃げる、つまり当て逃げをした場合は安全運転者義務違反として基礎点数が2点付くだけではなく、危険防止措置義務違反という付加点数も5点追加されます。つまり物損事故を起こして警察に報告せずに逃げたことが発覚した場合、1回の違反で免許が30日間取り消しになるというわけです。

免許に付加された点数の有効期限について

行政処分として免許証に付加された点数はいつまでも付加対象となるわけではありません。付加対象となるのは原則として3年と決められています。つまり事故を起こして3年が経過すれば付加された点数は無効になるというわけです。

ただしこれから説明するケースに当てはまる場合には付加された点数がリセットされ、また0点から数え直すことになっています。

まずは事故を起こしてから以降、1年以上無事故無違反で過ごした場合は今まで付加されていた点数がリセットされ、0点からの数え直しとなります。点数をリセットするにはこの方法が最も簡単なので、万が一事故を起こしてしまったり違反をしてしまったりした場合には、安全運転を心がけて1年間無事故無違反で過ごすようにしましょう。

免許取り消しや免許停止となった場合でも、無事故無違反のまま取り消し期間や停止期間を満了すれば点数は0点からのスタートになります。取り消しや免許停止期間中は免許がないので運転は出来ないですから、無免許運転という無謀な事をしなければ問題なくこのケースは適用されるでしょう。

また3点以下の軽微な違反の場合、違反を起こす前の過去2年以上事故を起こしていないのであれば、点数を加算された後3ヵ月無事故無違反で過ごすことが出来れば点数はリセットされます。最後に軽微な違反を繰り返して累積点数が6点になったとしても「違反者講習」を受けることによって点数をリセットすることができます。

行政処分はどのように決まるのか

行政処分は警察と公安委員会によって決められます。交通事故が発生した場合、警察に連絡することになっていますが、連絡をすると警察が事故現場に来て現場検証をおこないます。加算される点数が少なければ、その場で警察が点数の加算処理をおこないます。

加算される点数が一定以上で免許の停止が90日未満だった場合には加害者の自宅に「出頭要請」が届きます。所定の場所に出頭すると、処分を軽くできるかの調査が行われ、該当すれば免許の停止期間が短くなったり、処分を猶予してもらえたりすることもあります。

免許停止期間が90日以上の重い違反をした場合は意見聴取をされることになります。意見聴取によって処罰が軽減されることが認められた場合は先ほどと同様処分が軽くなります。

⇒交通事故で弁護士に相談する内容は

刑事処分の軽減は行政処分よりも容易

行政処分を軽減させるには出頭要請にすぐに応じることくらいしかありませんが、刑事責任に関しては努力次第で緩和させることが十分可能です。緩和させるために最も重要なのが被害者との示談を成立させることです。示談が成立し、被害者側が厳罰を望まないという意志表示をしていれば検察官も不起訴処分にしてくれる可能性が高いです。

但し場合によっては被害者との示談がなかなか難しいときもあります。その場合は一人で悩まずに弁護士など専門家の協力を得ることも考慮しましょう。

参考>交通事故専門弁護士 - 交通事故の慰謝料・弁護士への無料相談なら弁護士法人アディーレ法律事務所